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ホントは「1週間まとめて」で書くつもりだったけど、途中で寝てしまったので別記事で。



第9話 「届かぬ思い」
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今回シロエがキースに撃たれて死んだ。

初登場時のシロエは素直で夢いっぱいの子供。
いつかピーターパンが自分をネバーランドに連れて行ってくれると信じている。

ある日シロエにミューの素質があるのに気付いたジョニーは、シロエが成人検査を受ける前に連れて行こうとする。
初めはジョニをピーターパンと思い一緒に行こうとするが、そうすれば母親と離れ離れになると知り力を発動して拒む。

結果論的に言うと、シロエはあの時ジョミーについていったほうが正解だった。
成人検査を受けたシロエは大事な記憶を徐々に失っていくという苦しみを味わう。

シロエはその苦しみを、初めから記憶がないキースにぶつけることによって紛らわそうとする。
自分が苦しんでいるのに一人平然としているキースに。

キースは記憶がないことに初めは何も疑問も持っていなかった。
しかしシロエの挑発を受けるうちに、何かが湧き上がってくる・・・



そして今回の話になる。
シロエは好奇心から見てはけないものを見てしまい
反逆者として追われることに。
その時、ジョミーの精神波の影響によって動けるのはキースのみ。
マザーイライザはキースにシロエを撃つよう強要する。

キースにとってマザーイライザの意思は今まで絶対だった。
マザーイライザが言うことはいつも正しい、だから従うべきだ、と。
しかしシロエと接するうちに、それが揺らぐ。

今までのキースは感情ではなく、合理的に物事を判断してきた。
シロエに機械人間と嘲笑されるほどに。

でもキースは感情を持ってしまった。
シロエのせいで。
そのシロエを殺さなくてはならない。
そして停戦命令を無視したシロエに向けてエネルギー弾を発射する。

バイザーの向こうのキースの顔には涙が流れていた・・・



今回はキース、シロエの感情を交差させた凄い回だった。

ついにキースは絶対的な存在と思っていたマザーイライザに対する疑問を持つ。
なぜマザーイライザは人々の記憶を消すのか?
マザーにとって都合の悪い情報だから?
正しい存在にとって都合が悪い情報など存在するはずがない。
ならばマザーは絶対的正義ではないのではないかと。

そんなマザーイライザからシロエを殺す命令を受ける。
疑いながらも他に選択肢を持たないキースはシロエを殺してしまう。
自分に大きな影響を与えたシロエを。

シロエは自分の記憶を奪っていく成人検査を憎み
そして自分を幸福へと導いてくれるピーターパンを渇望して船を出す。



苦悩するキースとピーターパンの姿を追い求めるシロエを交互に映すラストは涙が止まらなかった。
最後、おそらくピーターパンの姿を見ることが出来るシロエはある意味救われたとも言える。しかし迷いながらもシロエを撃ってしまったキースはこの後更なる苦悩がまっているんだろうな・・・


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